英国ロイヤルバレエ『LIMEN / MARGUERITE AND ARMAND / REQUIEM』 2011年10月14日

少し前になるけれど、ロイヤルバレエで『LIMEN / MARGUERITE AND ARMAND / REQUIEM』のトリプルビルを観た。2011年10月14日のこと。

特に”LIMEN”に興味があった。

幕が上がると、薄い幕にゆらりとうごめく数字が映写されており、幕の向こうのダンサーの動きにかぶさる。空間が歪むような感覚になった。
サラ・ラムがこの日は特別に見えた。細い身体が信じられないくらいにしなり、非人間的な印象を与える。そして感情表現を排し、徹底的に無機質に冷たい。これまでサラ・ラムを気にとめたことは無かったのだけど、この”LIMEN”を見て、初めて彼女の魅力を知った。
逆に、普段、ノーブルな雰囲気で素晴らしいと思っていた平野亮一さんが、この日はあまり良いと思えなかった。そのノーブルさがかえって逆効果なのか、サラ・ラムの身体の非人間的な動きが頭についてしまって、彼の動きが想像の範囲内のものにしか見えてしまった。

舞台装置は日本人の宮島達男氏。デジタル数字や青いLEDの表現はガーディアン紙のレビューを読むと好評のようだった。背景の青いLEDのドットが強い光を放つので、舞台上のダンサーが背景に近づいていくと、舞台上から消えてしまったように見えて(本当はドットの間にたたずんでいる)、だから実は見えている以上の人間が舞台上いるらしい、という状態が面白かった。

”REQUIEM”は女性ダンサーを上に掲げる仕草が印象的。旦那の言葉を借りれば、横たわる女性ダンサーを高々と掲げて運ぶ姿が、「まるでウィーンのゼセッション館にあるクリムトの『ベートーヴェン・フリーズ』のよう」だった。
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by tsutsumi_t | 2011-11-02 06:07 | ダンス


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Tsutsumi

Mechanical engineer / Architect

建築学科を卒業、日本の建築設計事務所で働いた後、2011年に渡英。
バレエやダンス全般の観劇についてここに記しています。

(追記)2013年4月に日本に帰国しました。

(追記)2016年12月に出産しました。観劇はなかなか難しく、ブログの内容が子育てにシフトしてきています。

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