英国ロイヤルバレエ『ONEGIN(オネーギン)』 2013年1月30日

『オネーギン』をリピート!してしまった…。
ロイヤル・オペラ・ハウスにて、旦那さんと一緒に観る。初日に行ったときは旦那さんが来れなかったので、リベンジしようということで(しかも、せっかくならとStall(!)に席を取ってみた)。


ONEGIN(オネーギン): Jason Reilly(ジェイソン・レイリー)
TATIANA(タチアーナ): Alina Cojocaru(アリーナ・コジョカル)
OLGA(オルガ): Akane Takada(高田茜)
LENSKY(レンスキー): Steven McRae(スティーブン・マックレー)
PRINCE GREMIN(グレーミン公爵): Bennet Gartside(ベネット・ガートサイド)


音楽も美しいし、観ていていいなと思いつつも、二回目(しかも同じキャスト)で冷静に観れたのか、少し気になることが出てくる。
やはり、このバレエには足りないシーンがあると思う。

今回、旦那さんから
「オネーギンがなぜ厭世的になってしまったか、短くていいから冒頭に示す必要があるのでは?」
という意見が出た。

オネーギンが最初から抱えている心の傷は何によるものなのか?
原作によれば、それはおそらく、都会サンクトペテルブルグでの享楽的な社交界への嫌悪,父親の死去と残された膨大な借金,裕福な田舎の親族からの遺産相続に応じて都会を去ったこと―などなど。
それらの心の傷が彼を常にイライラさせ、彼はそれを見破られまいと傲慢になり、次々と周囲の人間を傷つけていく。
バレエでは彼が最初から心に傷を負っている、ということが示されないので、観客にはオネーギンは嫌な人間に見えてしまう可能性がある(もし嫌な人間に見えないとしたら、それはきっと、「設定をあらかじめ知ってるから」or「カッコいいから(笑)」、だろう)。

ピーター・ライト版の『くるみ割り人形』の冒頭に、くるみ割り人形に変えられてしまった甥の肖像画を前に苦悶の表情を浮かべるドロッセルマイヤーのシーンがほんの数分だけあるように、『オネーギン』にもオネーギンの心の空虚の理由を示すシーンがちょっとだけあってもよいのではないか―というのが旦那さんの意見。
オネーギンが本当は可哀そうな人であることを理解した上で観れば、彼の心の弱さが表れる3幕も含めて全て納得がいく。

前回観たときに私は、
「タチアーナがオネーギンを理解するに至るシーンが必要なのでは?」
と思った。
それは、オネーギンがレンスキーを決闘で殺してさえ、タチアーナが心の底では彼を想っていることが、理由なしでは不自然な気がしたからだった。
でも、今日はそんなシーンは無くてもいい気もしてきた。初恋だしね、とか考えるとね…。


初日と同じキャスト。
できれば、もう一回、当日券で別のキャストを見たいなぁと思っている。他には、モレラ&ボネリ,ヌニェス&ソアレス,ラム&フリストフ。興味があるのはモレラの日。会社の後に行って、当日券が残ってるか分からないけれど、挑戦してみようかなぁ。
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by tsutsumi_t | 2013-02-02 08:44 | ダンス


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プロフィール

Tsutsumi

Mechanical engineer / Architect

建築学科を卒業、日本の建築設計事務所で働いた後、2011年に渡英。
バレエやダンス全般の観劇についてここに記しています。

(追記)2013年4月に日本に帰国しました。

(追記)2016年12月に出産しました。観劇はなかなか難しく、ブログの内容が子育てにシフトしてきています。

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